以前、オーナインのオープンの時に沢山のお花をいただきました。
その中に一際目を引く花束がありました。
色合いは勿論、全体のバランス感といいリズム感と言うのか。
花に関して全くの無知な僕には言葉では表現しきれない「ビビッと」した
感覚の花束でした。お祝いをくださった方もとっても素敵な方なので
とってもセンスを感じ、一体どちらのお花屋さんの作品なのだろうと
気になってはいたもののお店までは特定できずでした。
あれから数年が経ち、記憶には残る花束でしたが時間と共に記憶も薄れ始めていた。
その頃、ふらっと立ち寄った花屋さんに足を踏み入れたその瞬間、それこそビビッときた。
間違いない、このお店のこの方の作品だと。それからというもの足繁く通うようになった。
先程も述べた通り、花に関しては全くの素人だ。
花は分からないが、自身のモノに対する好きの尺度は行き過ぎを感じずにはいられない。
そんなお店で一つの花瓶に一目惚れしてしまった。欲しくて欲しくてたまらなくなり、
夢にまで出てくる始末。
長かった、、、
売り物ではない花瓶を譲って頂くまで10ヶ月、欲しいって想いを伝え続ければ
人の気持ちは動くのだと感じた瞬間でもあった。
少々長くなったがこの花瓶がそれだ。
ヨーロッパのデザインの流れがふんだんに入ってくるオーストリアの職人さんが
作った一品のようだ。
花瓶との出会いが、僕に新たなる興味をもたらしてくれた。
野菜を畑に植えるではなく、「花をいける」楽しみをだ。